にきびとは、医学的には尋常性ざ瘡と言い、毛孔に一致した慢性炎症性変化を示す皮膚病です。
10歳代から20歳代の思春期や若い成人の男女の顔面に多く見られるます。
ニキビの病像は、はじめにめんぽうという直径1~2mmの白っぽいブツブツができ、やがてそれが赤く腫れたり(紅色丘疹)、膿を持ったり(膿庖)しますが、にきびでは、これらが混じりあって多彩な外観を示します。
30歳代以降に発症するものを「吹き出物」と言いますが、発症機序はほとんどニキビと同様と考えられます。
ニキビは思春期に好発し、年齢と共に自然に軽快する場合が多いのですが、最近は食生活の変化などから30歳代にも増えてきています。好発部位は、皮脂腺の多い顔面、胸部、背部です。
【にきびの段階と種類】
第一段階:白にきび
皮脂腺の皮脂分泌亢進で皮脂が溜まっている状態で面疱(めんぽう)と言います。毛穴に詰まった皮脂が白くみえることからこう呼ばれています。
第二段階:黒にきび
白ニキビが角質を押しのけ顔をのぞかせ酸化して黒くなった物を指します。
第三段階:赤にきび
正式には丘疹と言い、皮脂の詰まった毛穴で徐々にアクネかん菌などの細菌が増殖して炎症が起こり、赤く盛り上がるために起こります
第四段階:黄にきび
赤ニキビが悪化して大きく堅くなり炎症が悪化した状態で、膿疱性ざ瘡といいます。毛穴まで破壊され痕が残る場合があります
第五段階:にきび跡
炎症性ニキビの最終段階で、ニキビ跡として残ってしまいます。
赤みが残った部分や、色素沈着として、茶色くシミになったり、アクネクレーターとして皮膚の陥没と様々です。
面疱(めんぽう)が自然治癒しないときは、炎症反応による紅斑丘疹や膿庖を生じますが、この詳しい仕組みはいまだ不明です。
しかし、毛穴の常在菌であるアクネ桿菌が炎症を起こすとされています。
紅斑丘疹の病理組織では、毛庖壁の一部が破壊され、壁の内外で炎症性細胞湿潤が顕著です。
毛孔の頂点に小膿庖を形成すると臨床的に膿庖になります。
強い炎症を起こすと、そのあとで凹んだ瘢痕になるため、早めに治療することが大事です。

